アレルギーは、基本的に未消化で血中に入ったものが異物として免疫反応が起こり発生する事がわかっている。　未消化ということは、あらゆる食べ物が未消化になる可能性があり、アレルギーを起こす可能性があることとなり更にその症状も消化の程度や種類によって様々になる筈である。　事実その通りで、未消化のものが血液中に入って様々な部位に至りそこで同じ原因物質でも違う部位で様々な出方をするし、人によっても程度や出方が違う。　未消化のものは体が利用できないのでそれを代謝したり異物処理するために体から必要な酵素やミネラルなどが消費される。　この原因は砂糖等の摂取によってミネラルバランスが崩れ、ミネラルの崩れによって出来る酵素のバランスが崩れてしまうために消化酵素の不具合が生じ消化不良が発生する。 
　未消化のものによって免疫システムが過労になってしまい、その状態が続くと破綻してアレルギー反応として症状が出て来る。　この段階では花粉症、関節痛、頭痛、疲労などの症状が出る。　更に続くと慢性的になる様々な退化病が出て来て遂にはガン、心臓発作、脳軟化症、糖尿病等臓器組織の破綻が表面化する。

アレルギーの第一段階　急性症状
　未消化のものが身体に入ると異物として免疫反応が起こり排除しようとする。　これは、短時間に処理して恒常性を取り戻す。
赤ちゃんの場合は、下痢、オムツかぶれ、戻し、仙痛等となって出る。　牛乳、人工乳などを戻すのはこの反応によるもの。

第2段階　適応と慢性症状
　未消化のものや不消化のものが与えられ続けると免疫システムが疲弊してしまい、短時間で処理できなくなり恒常性を取り戻すまで時間が掛かるようになってしまう。　こうなると急性症状も出なくなり一見問題なく見えるようになる。　この期間は適応期で、アレルギーを引き起こすものを摂取しないと恐怖感、不安、妄想観念といった禁断症状が出るようになる。　また禁断症状には脳に出るものがあり精神神経的症状を呈するようになり、イライラ、怒り、鬱、ハイな状態、引きこもり等がでるようになる。　またこの頃は、アレルギーのあるものを僅かでも摂るとそれが無性に欲しくなり、めちゃ食いなどに走ってしまう。　薬物や食べ物による慢性期のアレルギーでは、体液の酸性化が起こり酵素機能が低下し、更に消化不良が悪くなるという悪循環に陥り、脱力感、異常な眠気等が出て来る。　更に続くと関節痛、何日も続く偏頭痛、浮腫、足のむくみなどの慢性反応として出て来る。
　子供が急性症状が出るものをとり続けると慢性反応として湿疹、鼻水、くしゃみなどが出て来る。　

第3段階　退化反応
　退化反応とは心身ともに状態が悪くなることで、ガン、関節炎、心臓病、細胞や組織の変化が起こる。　時には、全く機能を停止してしまうこともあり、重篤な状態になることもある。

食品の熱変性と消化不良
　人間の消化酵素は、進化の過程と共に成立しており、自然界から摂取できるものを消化できるようなものになっている。　しかし最近の食品は加工度が高く、かつ人体の経験したことの無い化学物質が莫大な数/量が入り込んでおり、人体の能力では適応できないものも多くそれらがアレルギー源となって血中に取り込まれることになっている。
加熱調理すると熱変性して色が変わったり、硬くなるのは、蛋白質に糖質(フルコース)が化学的に付着するためであることが分かっている(メイラード反応)。
アレルギーをおこす原因は、このように食べ物が自然な形ではなく、精製したり、加熱調理したりするために起こることが分かっており、人間が進化の過程でこれら新規の食品形態に適応し切れていないことを考えると現代人の食物は殆どがアレルギー源であるといえる。

軽度のアレルギー反応
　一般的に経度でアレルギーとして取られられていない反応には次のようなものがある。
　フケ、痒み、食後の眠気、目眩、気力喪失、イライラ、鼻水、便秘、下痢、ガス、吐き気

アレルギーによる栄養失調と様々な症状
　アレルギーを起こすものには、沢山ありますが、その多くが、人類がその遺伝的特性を形成した頃の食料ではない、有史以来の農耕文化が発達した後の新たな食品に多く見られます。　特に、近代農業が作り出した新品種によるものとそれを加工する際に投入する様々な添加物の影響が多いといえます。　穀類、野菜、果物、畜産物(卵、牛乳、肉など)、菓子類、ケーキ類、穀物加工品、魚介類と食品の殆どの領域に渡っています。
　アレルギー物質は、未消化のまま取り込まれ、異物として反応しますので、それの持っている栄養分は吸収されません。　つまり、穀物の場合、エネルギー源の炭水化物だけでなく、蛋白質、脂質、ビタミン、ミネラル、酵素など全てが吸収されず異物として免疫系を酷使し、排泄するために様々な臓器が関わり、栄養が失われると同時にこれらの機能を疲弊させてしまいます。　また、排泄されずに血液と共に体全体に回り、その人特有の弱点のあるところへもぐりこみ悪さをします。