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食品の熱変性

ナンシー・アップルトン PhD

医師へのタウンゼント・レター向け1994年6月号より許可を得て転載

ナンシー・アップルトン博士は、臨床栄養学博士号を取得してロサンゼルス地域で開業している。 アメリカ、カナダで広く講演活動をしており、テレビやラジオ番組にも多く出演している。


料理すればするほど消化、吸収が難しくなるという証拠はたくさん有ります。 これはどんな食べ物でも共通です。料理する温度が高ければ高いほど、腸内に留まる時間が長くなり、消化器官が消化するのに時間が掛かるのです。 こうなると食べ物の吸収が悪くなり細胞レベルでの分解が困難になります。 食べ物が細胞レベルで使えなくなれば、その細胞は欠乏したり毒性を持つようになり、それが全身の欠乏や毒となって、身体機能は最適状態からは遠くなってしまうのです。


どんな食品にも温度変性点があります。 温度変性点とは、食べ物の化学組成が変わる温度のことをいいます。 全ての食品は、炭素、水素、窒素、酸素からなり、これにミネラルが加わって様々な化学成分を構成します。人類は、特定の化学組成の食べ物を食べた先祖から始まっています。 私達の消化酵素は、これらの化学組成を持った食べ物を消化するように出来ています。 食品が、熱変性点を超えて加熱されると化学組成が変わります。 殺菌、揚げ物、バーベキューなどは、熱変性点以上に加熱する調理法です。 人体は、この新しい化学組成を解釈できませんし、これを楽に分解する酵素を持ち合わせていません。


食べ物が適切に消化されないと、腸に留まり吸収出来ずに毒に変わってゆきます。 炭水化物は醗酵を開始し、蛋白質は腐敗し、脂肪は腐ってゆきます。 これらの毒は胃腸の粘膜を刺激します。 また腸内細菌を中毒させ、腸内の生態系を狂わせてしまいます。 300−400の細菌が影響を受けカンジダなどの病原菌が異常に増殖する原因になります。 腸壁への刺激によって消化器官の内壁を構成する細胞が膨張し、腐敗した未消化の食べ物が血流に入り込むようになって、漏性腸症候群といわれる状態になります。 これらの物質は、「フリーラジカル」と呼ばれ、カダベリン、エンドール、ピュートリシン、フェノールといった手強い名前を持つものがあります。 


解毒するのは肝臓の役目ですので、肝臓は働きすぎの状態になり、仕事をこなせなくなります。 血中の未消化だったり部分的に消化された食べ物(高分子の状態)は、大きすぎて細胞に入って働くことが出来ません。 そうなると体のあちこちで悪さをします。 これは一種のアレルギーです。 頭に行けば、典型的な鼻水、涙目、喉のいがらっぽさ、目の痒み、副鼻腔炎、くしゃみ等のアレルギー症状が出ます。 脳にも回って、頭痛や腹立ち、疲労、分裂症、発汗などを起こします。 腐敗した食べ物は、関節や組織に行き関節炎を起こし、神経に行くと多発性硬化症を起こします。 これらの高分子は皮膚にも到達してにきび、浮腫、乾癬、吹き出物になります。 体の柔らかい組織ならどこでも溜まり問題を起こします。


遂に、免疫システムが体を守るために動き出し、未消化分子を体が使える成分に戻したり、体の外へ連れ出したりします。 免疫システムは、消化器が出来なかった作業をすることになりますが、本来は食べ物を加熱しすぎたり、過度の加工するたびに働くための日常的機能は持っていません。 この状態が続くと免疫システムが疲労してきて、感染症や退化病への対応が出来なくなります。

残念ながら、中毒反応を起こすのは、熱変性点を超えて過熱されるポテトチップス、揚げ物、バーベキュウ、ケーキミックスといった食べ物ばかりでなく、砂糖、カフェイン、アルコール、コルチコステロイド、抗生物質、アスピリン、処方薬、市販薬を取り込むと体の化学組成が変わり、未消化の食べ物が血中に入り込むようになり、ありとあらゆる障害をもたらすのです。


カリフォルニア大学デービス校でパンの調理法を変えてどのように消化されるかを実験しています。 まず、ほんの僅か、次が普通に、3番目に焼きすぎたものの3つ。 僅かに焼いた者は胃を速やかに通過して消化に問題は起こさなかった。 しかし、長く焼けば焼くほど腸内での滞留時間が長くなった。 事実黒く焼きすぎたパンの場合血液中に免疫反応が出た。 血中の未消化の食べ物は、免疫システムが外部からの侵入物と認知することで免疫反応を起こしてしまうのです。


調理温度が112゜F(44.5゜C)を超えると、食べ物の中の酵素が使えなくなるという事を示す証拠があるので、食べ物を消化するために自分の酵素を使う必要が出てくる。 膵臓は食べ物を消化するための酵素を出すが、使いすぎると疲弊してくるのでそれは避けたい。  揚げ物や圧力鍋で調理したりバーベキューにしたものを食べると免疫系が動き出すということを確認した研究がある。 免疫系は、バクテリア、ウィルスその他の異物に対して働いて欲しいもので、食べ物では動いて欲しくないものです。 外部侵入に対して強力であって欲しいものです。 この研究と熱変性点の原理から、食べ物を調理するのは最低限が良いという事になります。 生で食べられるならそれに越したことはない。 調理する場合でも、軽く蒸す、焼く、シチュー、掻き混ぜながらすばやく焼く、電気鍋(crock cooker)を使うなどするのが適当。 できるだけ加工しすぎたものや過熱しすぎたものは摂らないようにする。 ケーキミックス、粉乳、乾燥卵、ピザミックス、乳製品、その他の加工した包装食品に含まれている揚げ物、バーベキュー、殺菌したもの、乾燥したものやその他の過度に加工したり調理されたものは、消化するのが難しく体の負担が大きい。 自然なものを召し上がれ!

Dr. アップルトンの本, Lick the Sugar HabitHealthy Bones, aはPPNFから購入できます。. 筆者の本やホメオスタシスについてより詳しいことは、返信用封筒を入れて以下に送ってください。: Nancy Appleton, PhD, PO Box 3083, Santa Monica, CA 90403.

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プライス・ポッテンジャー栄養基金へ問い合わせてください。 info@price-pottenger.org

更新日:  01/18/2001

 

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