関節炎

ジョージ E. マイニグ, DDS, FACD

関節炎は、1,000万人が患う様々な症状を呈する退化病ですが、二つのはっきり違う症状が有り、違いすぎて同じ病気に分類すべきではないのかもしれません。　一つは、関節のカルシウムが減ｒもの、もう一つはカルシウムが溜まるものです。　関節炎の最も重要な要素は、カルシウムとリンのバランスが崩れることです。　このミネラルの崩れには様々なものが影響します。

リューマチ性や発育不全性関節炎が最も蔓延しています。　軽症の場合は、指、爪先、肘、膝等体の一部にだけ出る場合もあります。　このタイプの関節炎では指の第2関節が腫れます。　この場合は、症状の出た関節部のカルシウムがなくなり、関節が駄目になります。　化学組成では、カルシウム値が下がってリンのレベルが上がるか、場合によっては、カルシウム値が下がりリンも下がることもあります。　殆どの人にとって肉がリンの供給源ですから、後者のリンが少ないのは菜食主義者によく見られます。　この場合には、吸収も良くない傾向があります。

一般に考えられているのとは反対に、殆どの関節炎にはカルシウムが必要です。　乳酸カルシウム、骨粉、ビタミンD,日光浴、海藻、中から少程度の脂肪と油の摂取量、そして関節炎のタイプに応じてリンを添加したり減らしたりします。　消化吸収能力が減退している患者が多いので検査する必要があります。

関節炎の別のタイプに変形性関節炎、または、肥大性の場合は基本的にカルシウムが高くリンが低い化学組成になっています。　この場合、カルシウム塩が患部やその周辺に付着するようになります。　通常、末節骨（指の先端の関節）が影響を受けます。　感染はないことが多い。　実際のカルシウム摂取量はさほど多くはないかもしれませんが、リンが少なすぎるか利用されていないのです。　

リンの吸収には、色々なことが関わっています。　その中には、食事中のリンの種類、不飽和脂肪の量、胃酸のレベル、胆汁の量、ビタミンBまたはD、膵臓の酵素、感染症の有無、基礎代謝、便秘があります。　肥大性関節炎ではカルシウムや乳製品、ビタミンDは摂ってはいけません。　リューマチ性関節炎とは全く逆です。　

髪の分析と血清検査は、タイプの特定と処方する治療方針を決めるのに役立ちます。　関節炎患者の毛髪分析では、銅、鉄、マンガンが低く、鉛が高い場合が多くあります。　以下に示したリンの吸収を妨げることの他に、砂糖、カフェイン飲料、アルコールは、カルシウムとリンのバランスを著しく乱します。脂肪酸とパントテン酸が甲状腺の働きを助けます。　ビタミンCとB2も役立ちます。　怒りを抑えると、組織に不安緊張を起こすので何かしら解消する方法を見つけなければなりません。　打つ、走る，蹴る等の運動は特に感情のしこりや緊張を晴らすので役に立ちます。

面白い事に、関節炎体質の人の化学組成は、歯槽膿漏のある人と似ています。　歯槽膿漏で歯の周りの骨や歯ぐきが崩れる様は、骨の消耗が同じなので時に顎の関節炎を言われることがあります。　私の時間の1/4は、歯周病の治療に当てられるのから考えても、歯科医が成功するためにはいかに全身の状態に関する知識が重要かという事がお分かりでしょう。　歯槽膿漏を早期に発見して予防措置を取ることで、潜在的関節炎を回避出来る可能性が有るのです。

関節炎の治療には、ビタミンよりもミネラルの方が深く関わっていることがお分かりと思います。　ビタミンがどうでも良くて役立たずだということではありません。　関節炎傾向のある人には、単純なサプリメント等無いという事はあきらかです。　カルシウムだけのサプリメントで目覚しく回復する人も居れば、同じカルシウムが状態を悪化することもあるのです。

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page last modified:  01/18/2001