ソールズベリープラン
    
プライス・ポッテンジャー栄養財団
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食べ物:ソルズベリー・ダイエット

Ephraim Cutterから J. Marion Sims, MD, LLDへの公開文書 ,ゲイラーズ医学ジャーナルに発表,
1881年2月
 

食べ物がものすごいエネルギーの元であると貴会員の一人が言いました。この意見の裏付けとして動植物界のすべての生命体は食べ物を通して生存している事実を指摘するだけで十分と思います。生存だけでなく、動物や植物の性質を決定するのが食べ物の質である。生命体を支え育み補強するのが食べ物です。先へ進む前に、食べ物に関して独自の実り多い研究をしたオハイオ州クリーブランドのジェームズ・H・ソルズベリー博士の功績に感謝したい。


健康と食べ物:ソルズベリー博士は、動物の自然な食べ物が何であるかが分かれば、健康な餌を与えることができると言う。動物に任せてみれば本来の自然な食べ物だけを食べて健康でいられる。それ以外のものは変えない。植物も動物も本能的に適切な食べ物を摂取するようになっているといわれる。その結果健康で十全な体になるのが普通だ。・・・・・未開の部族に健康の見本が見られる。健康すぎるので全く病気がないし完璧な正常出産をすると思う人が多い。文明人よりも苦痛に耐える力があるのは確かだが、旅行者などの証言するところでは病気がないわけではないし出産でも困難な場合があるという。それは動物でも同じだ。しかし、創造主が自分の作ったものが色々な食べ物に適応しているはずだと考えなければならないのだろうか。牛は、植物を食べるのにうってつけの消化器を持っているといえないだろうか。

普通の鳥が人間には殆ど消化できない穀物をいともたやすく消化できるような消化器を持っているといえないだろうか。牛飼いや馬丁やご婦人方はこのことを多少知っていて、猫や馬や鳥に餌をやるときにそれなりのことをしている。だが、ここに挙げた人たちで其々の動物に見映えが良いとか味や匂いが良いというだけで餌を与えているなどということを言っている人を聞いたことはない。・・・・人間の健康な食べ物とは何か。この点については様々な意見がある。動物性か植物性かの議論のようでもある。私は師の格言に副って2/3が動物性で1/3が植物性である食事が、成人に達した人間にとっての健康割合だというのに賛成だ。厳格なベジタリアンといえども、母乳が新生児の自然な食べ物とはいえないなどと言い張ることはないだろう。私たちの法則は乳児期以降に適用するものだ。動物性食品だけで生きている大人が居るという事は聞く。中央アメリカの奥地に動物性食品だけで大変高齢、150歳にまで生きている人たちがいると聞く。未開の生活で文明の影響を受けていない人たちだ。フランシス・ヘッド卿が南米のパンパを1825年に探検している。牛肉と水という牛飼いの食事に関心を持った。フランスの料理人を連れて行っていたが、牛飼いのやり方を取り入れたところ、その結果はいかなる激しい活動をしても死なないだろうとしか表現できない言いようのない身の軽さを感じたというのだ。動物性が2/3で植物性が1/3というのが何故自然の割合か。それは、成人には32本の歯がある。その構造が20本は動物性の食品のためで残りが植物性の食品のものだからだ。


未開人が小麦を食べるとき、人間が小麦を食べるのに神が意図した通りすべてのグルテン(胚芽)を食べる。文明人は小麦の粉を食べる。白くするために3/4のグルテンを取り去る。世間が良いパンは白くなければならないと言い張るため、文明人は未開人が得ている3/4の神経の食べ物が失われる。私は、これは悪と考えている。業界の巨額な利害が絡んでいるため、白パンが減るには相当な時間が掛かるだろう。人の堕落を信じる者にとって、この悪を正そうとしてきた努力に対する抵抗の歴史が何よりもの証拠だ。

ソルズベリー処方の食品リスト;動物性食品 ミルク、鳩、卵、雛、クリーム、魚全種類、チーズ、ビーフステーキ、サーロインステーキ、ポーターハウスステーキ、ローストビーフ、コーンビーフ、牛タン、牛胃、オックステール、子牛の蹄と頭、貝、ソーセージ、鳥、鵞鳥、牡蛎、ホタテ、海老。 植物性食品;小麦(全粒、粉砕、押し麦、オートミール状に焼いたもの)、オーツ、ライ麦、蕎麦、トウモロコシ、セロリ、玉ねぎ、ホウレンソウ、レタス、タンポポ、パセリ、ラディッシュ、クランベリー、カブ、瓜、人参、漬物、グリーンピース、果物、キャベツ、りんご、トマト、アイリッシュモス。

カタルになったり直したりする食べ物:  ここでいう状態は、鼻の内部の炎症、潰瘍、分泌異常、アデノイド肥大、asthenic症状によって起こるもの。これらは、みな悪い呼吸器や健胃食品による栄養不良による虚弱症といえる。エルスバーグ博士は、患部への局所使用では効果がないと言っている。巷の言い方をすれば、患部に喧嘩を吹っかけて、自然と修まったときに健康で安定した状態になるのを期待するようなものだ。しかし、これらの症状のときは喧嘩を吹っかけても治らなかった。弱りきった犬や死んだライオンを蹴っ飛ばすようなこともあり、刺激に反応するような生命活動がなかった。ところが、患者にソルズベリー処方をして命を送り込んだところ刺激が治療に早変わりした。時には、局所使用なしでも半分以上に効果があった。ある乾燥性咽頭炎の中年女性のケースでは、家族が治らないと諦めていたのが食べ物だけでテカテカの膜に湿りが戻ったのは大変な驚きだった。それまで炭水化物と砂糖だけを摂っていた。いわば、その食べ物では、問題に対処するだけの力が得られなかったということです。中枢神経に栄養豊富な食べ物がたくさん来たトタンに粘膜に湿りが戻ったのです。喉は、休みなく働くからだの一部で、例えば折れた手足の骨のようなものです。だから消耗しやすいのです。・・・・

アガラクシア、乳欠乏を起こす/直す食べ物: 私が最悪だと思うのは、乳児期に正常な栄養が与えられないことです。これは最初のつまずきです。自然の権利を奪われてしまう。成長する子供たちに当たり前の食べ物を確保するように最善を尽くすのは医師の務めではないか。母親が健康で栄養が行き届いているなら、子供の生来の権利を誤魔化すようないかなる理由もない。母親が正常な食べ物を摂っていれば、母乳を与えるのは喜びです。薬局で哺乳瓶や粉ミルクが大量に見られる昨今の状態は、退化の証拠です。私の経験を他の医師が経験によって支持するなら、これらは不要な悪です。 子供たちが、小麦が食用に適するためには白くなければいけないといった審美的信仰の犠牲になってよいものだろうか。乳が出るのは、前述の基準に合う豊富な母乳を与えることのためであるから、母親は食べ物を見た目の美しさだけのために選んではいけない。感覚に嫌なものであってはいけないが、食べ物には幼児の体に必要なすべての養分を含んでいなければならない。

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子宮繊維症の薬としての食べ物:子宮繊維症を外科的に対処することに対して断固反対なのは、良くご存知の通りだが、時と共にソルズベリー処方が取り入れられることになるはずだ。つまり、我々の体験してきたことが他でも再現されればのことだが。ソルズベリー処方の根拠は、子宮繊維症とは栄養の病気で貧弱な食べ物と炭水化物過剰による繊維組織や筋組織の肥大だからだ。食べ物ほど親密で常に当然のごとく入ってくるものが他にないことを考えれば、また組織を代謝するのに多大なえねるぎーを消耗することを考えれば、組織を修復する機能が本来の力を維持できないと組織がおかしくなってしまう。ちょうど政府がその持てる力をすべて出し切っているときのようなものだ。


糖尿病をおこす食べ物、直す食べ物:ソルズベリー博士によると、この病気では、肝臓の小葉や血管とつながっている腺の部分でグリコーゲン様物質(動物性糖)を作るところが直接関わっているという。肝臓のこの部分は、活性が高すぎて必要以上に糖を作り出す。余剰分は排除する必要があり腎臓がそれを担うことになる。じきに過労になり、徐々に間接的だがこの病気に関わってくる。直すためには動物等を作る間できる限り断食をしないと直すことができない。


消耗病の食べ物;ソルズベリー博士は、1858年に2000頭以上の豚に行った実験の内容を発表しようとしていた。食べ物については1026頭の豚にイースト漬けのものを与えた。まもなく下痢が始まった。イーストが血液にも見られ8週間の内に246頭が死に内104頭が検査され上記の結果を得た。さらに、イースト漬けの食べ物やイースト菌の好む食べ物を食べてもらう実験のため日雇いのアルバイトを雇った。全員に下痢が発生し、血液中にイーストが見られた。ここでまた、過去25年間に1000件以上の治療を施して少なめに見ても2/3以上を治癒させたという。消耗病の治療に薬が重要な役割を担っているけれどもソルズベリーダイエットでは分泌腺を正常にすることで血液からイーストを取り除くことが要である。この話題を全部網羅しようとすると大部のものになる。本当に一冊になっている。このようなものは医学の歴史上例のないことであるということを繰り返し述べておこう。消耗病は肺の病気で、肺組織が病気になる一年前に血液に見られる。結核結節は塞栓によって二次的に起きるものだ。


脂肪性退化に関わる食べ物:アテローム、失恋、脳内出血、ある種の腎臓のブライト症がこの範疇に入る。この原因は、食べ物の見地からははっきりしている。炭水化物と砂糖が過剰にあるだけで様々な形態の脂肪性退化が起きやすくなり、組織が脂肪に変わって脆弱になり通常の血圧に耐えられなくなって、古いホースのように破裂してしまうため、この種の病変は物理的弱さで説明されている。当然ながらすべての症状を説明するものではないが、最も重要な症状である。炭水化物と砂糖を除去することで直る。


神経系の病気に関係する食べ物:神経中枢が適切な食べ物を与えられなければ神経系統が患うのは自明の理だ。従って、小麦粉から胚芽を取り除くことは神経系に直接ダメージを与えるので好ましくない。化学者によると小麦を製粉すると75%の燐酸が失われるという。小麦粉と小麦を形態比較するとその通りであることが分かる。さて、小麦が最も主要な食べ物である今日、小麦を使用すること以外が同じであることを考えれば、以前に比べて神経衰弱や神経症が増えたのは、この栄養低下した食べ物のせいであるといっても間違いではないだろう。精神薄弱や低脳の治療がいまではこの考えに沿っていると聞く。もちろん他の要因も関わっているだろうが、レンガが藁なしには作れないのと同じで神経系統は燐酸などの神経栄養なしのものでは正常に形成できないのだ。神経症が女性に多いのは、食べ物に燐酸がないためであるかもしれない。


消化不良の原因になる食べ物:顕微鏡的、巨視的検査で、繊維はこの部門では非常に特筆すべき証拠である。この方面では私の同僚以上に探求したものはいないだろう。私は、彼と共に彼の見解を支持するに足るだけ長い間付き合ってきた。筋肉繊維が大便に見られるものの、塩漬けか炒めたもの以外ではそう多くはない。健康な大便には、穀物の外皮、結合繊維組織、根ものや茎、果物、野菜などが大量に見られる。ソールズベリー博士は豆類を食品とすることには特に反対していた。その構造によるためだ。大変消化しにくいので、ソールズベリー博士は、人間が消化手段を持たずよく消化しないので、豆類は食品から除外すべきだという。慢性下痢症はソールズベリー博士の特別研究テーマだった。炭水化物の醗酵とその生成物が物理的に腸に作用し柔毛が炭酸ガスによって麻痺するというのは昔から知られている。この状態では上皮細胞は、酔っ払いのようにどんなものでも取り込んでしまい血中に入れてしまう。この病気では、事実この異常醗酵が大半の原因なのだ。

編者注:ソールズベリー博士が見た豆類の消化問題は、調理に問題があったためかもしれない。

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page last modified:  01/18/2001

 

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