| プライス・ポッテンジャー栄養基金 | ||||||||||
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素晴らしい堆肥
トレバー・ホウキンス
1997年のサンディエゴ郡の科学祭でPPNF審査員が第一位に選んだのはパーシング中学校の8年生トレバー・ホウキンス君。彼が受賞したのは「良い土の中身はごみ箱の中｣と題した堆肥について。好きな科目は科学、歴史、スペイン語。
堆肥は人にも環境にも重要。堆肥は天然の有機物が微生物によって分解され土壌を肥沃にするために使われます。落ち葉を山にして生ごみや草、などの有機物を積み込んで作ります。草食動物の糞など有機物はすべて堆肥に使うことが出来ます。これらの原料を混ぜて水をかけ乾燥したところに置いておくと糞や土に居る微生物が植物性の物質を分解します。この家庭で腐植に変わります。腐植は植物や動物性のものが部分的に分解したことによって出来ます。
畜糞が植物の成長を促すというのは、恐らくギリシャ・ローマ時代に鳥や牛、馬、ヤギ、羊の糞を使った農業者が発見したのだと思います。鶴、藁、茎、は、雑草、ごみを堆肥に使いその土でいかに作物の生長が良くなったかを書いたのでしょう。1世紀にエルダーのプライニーという人が緑肥（マメ科などの植物を土に鋤きこんで肥やすこと）の価値と灰（カリウムが豊富）の有用性を研究した。フランシス・ベーコンは、堆肥と畜糞で作った肥料について書いた最初の人でした。コネチカット植民地を創設したジョン・ウィンスロップは、アメリカで最初の肥料会社を作りました。当時の肥料会社では、畜糞、屠殺した牛の血や骨、綿実粉、魚のアラ、キャスター・パミスなど農業や産業の残渣を使っていました。ペルーのグアノは、1849年から肥料として運ばれるようになりました（１）。
肥料とは、自然なものや合成されたもので土に混ぜると植物の成長が良くなるものです。畜糞のような自然な肥料が植物に最も良い肥料です。でも、牛が病気をしたり悪いものを食べたりした場合もあるため常に大丈夫というわけではありません。運ぶのも難しく量も十分ではありません。だから、殆どの農家は合成肥料を使いますが、使い始めは生産量や質が高まったように見えます。合成肥料の主成分は窒素、カリ、リンです。
化学肥料と違い、堆肥には多くの貴重な栄養分もあるためそれを与えた植物は成長がよくなります。植物が強くなるための栄養を堆肥は与えてくれます。堆肥は、自己完成型の肥料です。そして素晴らしいのは、要らなくなった捨てるような有機物を使うことです。土が柔らかくなって根が良くなります。水の吸着も良いです。ミミズが集まってきて餌になります。そしてミミズは土に空気を入れ糞を残します。堆肥は土のpH
バランスも取ってくれます（２）。
堆肥は、自宅の庭でできます。作るのにどれほど手をかけるかで、6ヶ月から12ヶ月という長期間でも30日という短期間でもできるのです。水とゴミと時間さえあれば始められます。
栽培に成功するには土が良くなければいけません。植物が育って殖えるには土にすべての栄養分がなければいけません。土に養分と腐植が十分にあれば始められます。土は植物を維持するために固さが必要であると同時に根に空気が行くように柔らかくなければ行けません。土は砂土、粘土、壌土二分類できます。砂土は荒く水を保持できません。粘土は乾燥すると固く濡れると粘ります。壌土はこれらが混ざったものです。壌土には腐食が豊かにあります。
参照文献