プライス・ポッテンジャー栄養基金
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ウェストン・A・プライス DDS

Weston A. Price
 ウェストン・プライス博士は、クリーブランドの歯科医で、「栄養学のチャールズ・ダーウィン」と呼ばれている。 自分の歯科診療で見られる歯の崩壊と身体的退化の原因を求めて、試験管と顕微鏡の世界からいまだ研究されていない人々の世界へと探求していった。 プライス博士は、素晴らしい歯を持つ人々―未開の人々―にその素晴らしさの要因を求めた。 世界が彼の研究室になった。 旅を続けるに従って、彼は自分が診ている虫歯や奇形な歯列に密生したり乱杭になって醜い外見になってゆくのは、身体退化の表れであり、彼が推察していた栄養失調の結果であることを信じるようになった。

 プライス博士は、孤立した人々の集団を研究するために世界中を旅した。 これには、スイスの村、アウターヘブリジスのゲール人村、北米のエスキモーとインディアン、南洋諸島のメラネシア人とポリネシア人、アフリカの部族、オーストラリアのアボリジニー、ニュージーランドのマオリ族、南米のインディアンがいる。 プライス博士は、訪れたところのどこでも、きれいで真っ直ぐな歯、虫歯がなく頑健な身体、病気への抵抗力と性格の良さが食べ物に必須の要素が豊富な伝統食を食べている未開人に共通していることを発見している。


 孤立した未開の人々の食べ物を分析してみると、少なくとも4倍の水溶性ビタミン、カルシウムなどのミネラル、そして少なくとも10倍の脂溶性ビタミンをバター、魚卵、貝、内臓などの動物性食品から摂っている事が分かった。 妊娠中の母親には、良い栄養が重要であることは、長い間認識されてきたが、プライス博士の調査では、未開の人達は妊娠前の栄養プログラムが両親に必要であることを理解し実践していることが分かった。 多くの部族で結婚前の滋養期間を設け、子供は母親が完全な健康と体力を維持するために間隔をあけて生み、子孫の身体優秀性を確保していた。

 妊娠している女性、授乳中の女性には、将来親になる準備に入っている成熟期の男女同様、特別の食べ物が与えられていることも多い。 プライス博士は、これらの食べ物が動物性脂肪にしかない脂溶性のビタミンAとDが非常に豊富であることを発見した。 立派な身体、均質な繁殖、感情的安定性や退化病がないことは、砂糖、精白穀物の粉、殺菌乳、増量剤や添加物が一杯入った便利な食べ物といった文明食だけを食べている人たちとは、著しい対象をなしている。


プライス博士の発見と結論は、彼の傑作『Nutrition and Physical Degeneration(食生活と身体の退化)』に示されており、プライス・ポッテンジャー栄養基金から入手できます。 この本には、ハンサムで健康的な未開人と近代的便利食を好んで育みの伝統食を捨てた人たちに起こる身体的退化を感銘深い写真として示してくれている。

プライス調査の結論

  1. 虫歯は、主として栄養失調で起こる。
  2. 14部族の食事は、それぞれ著しく違うがほぼ完璧な虫歯への免疫力と病気への抵抗力をもたらしている。
  3. 彼らの食事には、精製されたり生命力を失わせたものは一つもない。
  4. 研究室での分析によると、これらの食事全てに通常以上の蛋白質、ビタミン、ミネラル、特に動物性脂肪にある脂溶性成分が高いことが判明している。
  5. 文明との接触及びそれに伴う『近代商業食品』の受け入れは、調査した全てのグループに悲惨な結果をもたらしている。
  6. 精製して生命力を無くした食品を消費する両親に生まれる子供は虫歯だらけになりその顔には奇形が進む。
  7. この奇形とは、顔と歯列弓が細くなり、歯が密生し、先天性障害、感染症や慢性病に弱いことである。
  8. 特筆すべきは、この人たちが伝統食に戻ると、虫歯の進行が止まり、妊娠して生まれた子は、完全な歯列弓をもち虫歯が一つもなくなることである。
  9. 文明人が生き残るには、近代的生活スタイルに未開人の栄養の智恵の根本原理を取り込まなければならない。
  10. プライス博士の発見したことを臨床実践に応用することは、医師にも患者にも大きな恩恵をもたらす。

編者注; ここには触れていないが、プライス博士は、アメリカ歯科医師会の会長をしていたこともあり、その頃たくさんの研究も手がけていた。特に歯に疾患のある人が必ずといってよいほど内臓など他の部分にも病気を持ち、苦しんでいるのを見てこの因果関係を明かそうと努めている。 その結果、 虫歯の神経を抜いた痕に詰め物をするが、一度侵された歯はその極微細な歯の象牙質細管の中に細菌を宿し、ここが病気の巣となって細菌が繁殖し、血液中に移動して体中に菌が回ることを発見している。 これが病巣感染である。 この細菌は様々に突然変異して臓器、腺、組織を犯す。 これによる病気には、心臓病、腎臓、関節、目、脳、腺組織、妊娠中の女性に害を与えるなど体全体に渡っている。 日本では、虫歯や歯槽膿漏には口中の清潔さを保とうという事が言われ、出来るだけ抜かないように、根管治療をして残そうという努力が払われているが、この病巣感染の事実はあまり知られていない。 時には重篤な病気、死に至ることもあるこの病巣感染は、十分に周知させ、栄養による虫歯や歯の感染予防と、根管に細菌がある場合には抜歯を考えることが必要である。 これについては、マイニグ博士の論説『Root Canal Cover-up(隠蔽された虫歯の神経除去で起こる病巣感染、曝露3年半の成果)」 を是非読まれたい。

著作権 ゥ1997,1998, 1999, 2000, 2001 PPNF. All rights reserved.
問合せ: プライス・ポッテンジャー栄養基金 info@price-pottenger.org

最終更新:  01/15/2001

 

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